middleman never die
先日、社会企業家大学というところが主催するソーシャルビジネスグランプリに観客として参加してきました。
社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ2014冬|社会起業家を育成するビジネススクール 社会起業大学
そのなかで、名誉学長である田坂広志さんがこれからの中間業者について話をされていました。
田坂さんがIT革命がアメリカでおこり始めたころにシリコンバレーに行くと、みな口をそろえて"middleman will die(中間業者はいなくなる)"と言っていたそうです。
つまり、IT革命によって生産者と消費者が直接つながることによって、これまでその中間で生産者と消費者をつないでいた業者の存在意義がなくなるということです。
これは容易に想像できると思います。
ところが、その翌年、もう一度シリコンバレーを訪ねてみると、彼らは前年とまったく真逆のことを言ったそうです。"middleman never die"と。
どういうことかというと、今までの生産者が作った画一的な製品を大量に安く仕入れて消費者に売りつけるような古い形態の中間業者は消えてしまうが、その代わりに新しい中間業者が生まれてくるということです。
新しい中間業者、つまりIT革命によりパワーが生産者から消費者に移ったことで消費者よりの中間業者、消費者のニーズに合わせて最適な商品を提案する中間業者が求められるようになったということです。
これはまさにSI業界でも言われていることだなと思いました。
これまでのように商品ありきでお客様に提案するのではなく、様々なサービスの中から最適なソリューションの組合せをお客様に提供する、いわゆるサービスインテグレーションが求められると。
田坂さんによると、あらゆる領域で新しい中間業者が求められていくそうです。
お客様第一とは昔からよく言われていますが、これからの時代はもっとお客様のニーズ、ウォンツに近づいて行かなくては生き残れない時代なのだと感じました。
たま