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一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

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ブラック企業とは誰が作るのか

寒いですね。今日の天気は雨が降っていたのでとても冷たかったのですが、乾燥していたのが少し和らいだ感じで癒されています。

12月1日は2015年卒学生の就活解禁日でした。

最近私の会社が入っているビルでは毎朝会社説明会に来る大学生が多くいます。みんな緊張の面持ちでいるのですが、私から見るとキラキラしてまぶしいです。未来を切り開こうという気持ちが溢れているかのようです。

そんな中、テレビやネットでは「ブラック企業にご用心」「ブラック企業の見極め方」というワードが出てきているように感じます。

ブラック企業とはなんですか?

人事労務用語辞典の解説では以下のように書かれていました。

 「ブラック企業」とは、従業員に対して、心身の過重負担や極端な長時間勤務など劣悪な環境での労働を強いて改善しない体質をもち、それゆえに入社を勧められない、あるいは早期の退職が勧奨されるような企業を総称する言葉です。若者の雇用悪化を背景に、ここ数年、インターネットなどを通じて広まり浸透しました。具体的には、労働法や関係諸法に抵触する可能性があるグレーゾーンな条件での労働や違法性の濃い営業行為を意図的・恣意的に従業員に強いたり、いわゆるパワーハラスメントを常套手段として本来業務とは無関係な部分での非合理的負担を従業員に強制したりする企業や法人を指します。

 

労働時間について、残業が多い・休日出勤が月に何度もあり振替休日が取れないなどにより疲弊していく人を見たことがないと言ったらうそになります。自分のまわりではそんな状態になっている人を見たり聞いたりすると、とても悲しくなります。

 

一方で、管理する側の言葉を「あの『期待しているよ』は結果を出すまで休むなと言っているんだ」などと誤解して受け止め、会社に報告せず仕事をし続け、気づいた時には心身疲れ果ててしまっていたという話も聞いたことがあります。これも、なんだか悲しくなりました。

 

つまり、ブラック企業となってしまう会社というのは、(もちろん完全に過剰な劣悪環境での労働を社員が強いられる会社もあるとは思いますが)、社員同士のコミュニケーションやリレーションができない状態の会社と言えます。「ブラック」の定義で挙げられているものは結果を述べているに過ぎないので、その過程となっている社員の人間関係の正常さを測り修正していくことができれば、管理者も一般社員も不幸にならない会社となるのではないでしょうか。

 

とっぴんはらりのぷう

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