social innovators

一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

統合する世界

世界は分散から統合へ

 世界中がつながっている巨大な数台のタイムシェアリング型のコンピューターを、世界中の人が自分の手のひらの端末で利用する時代がやってきた。

 すでにAmazonSalesforceをはじめとしたクラウド市場は拡散の様相を見せているが、2014年は、クラウドスマートデバイスビッグデータ等のプラットフォームを統合する巨大コンピュータが本当の意味で台頭する時代の幕開けとなるだろう。

 もはやクラウドではデータセンターまるごと一個が巨大なPCみたいなものだ。アプリケーションは保有から利用へ、そしてプラットフォーム(ハードウェアやストレージ等)も修理より、交換という時代。バックアップもデータセンターまるごと行う感覚に思える。ホストからPCへ、PCからクラサバへ、クラサバからクラウドへ。周辺にある全ての通信機器を巻きこんで、加速度的なスピードで今も統合への動きは加速している。10年前に声高らかに叫ばれていた「ユビキタス」という社会もすでにやってきた。

 

大統合時代の思想

 今だからこそ着眼したいのがバックミンスター・フラーという人の考え方。「宇宙船地球号」という言葉を聴いたことがあるだろうか。確か中学か、高校かの教科書の最初に出てくる言葉だったので個人的にはよく覚えている。ジオテック等の建築分野でも有名な人だ。

 

 この思想家の刺激的な発想は、当時人類が直面していた全地球的問題の解決に示唆をあたえ、またエコロジー・ムーヴメントやインターネット的思考を生むきっかけにもなった。そのがフラーの考えを示唆する内容で面白い記事を見つけた。

”フラーが最も嫌っているのは専門的思考というものである。専門バカが嫌いなのだ。新しい生き方はすべからく「総合的な性向」をもつはずだというのがフラーの絶対の信念なのである。しかし、その総合的な性向をもつ思考法を発揮するためには、すべての出来事や思考法を「互いに連携しあったシステム」の中で捉える必要がある。”

 この「互いに連携しあったシステム」の中で日常を捉えるということが現実にできる時代になってきた。20年ほど前、日本にもインターネットが登場したとき、いつかそういう日が、地球の裏側で誰がどこで何をどのようにやっているのか、そしてそれは世界にどのような影響を与えるのか、いつかわかる日がくるのではないかと直感していた。近年活況のセンシングやライフログ等はその代表的なものだ。

 

参考:

 

 

 

354夜『宇宙船地球号操縦マニュアル』バックミンスター・フラー|松岡正剛の千夜千冊

バックミンスター・フラーの世界/132171 - R&D: りょうえんダイアリー

 

手に取るように世界がわかる時代

 ツイッターのつぶやきから、感情表現が見られるもの約1000万件のつぶやきを選択し、「平穏(calm)」「警戒(Alart)」「確信(sure)」「活気(vital)」「善意(kind)」「幸福(happy)」という6種類の感情表現に関連付けた。この「平穏」の度合いがダウ・ジョーンズ工業株価ときわめて似た動きで推移していたという。裏づけのあるところまでは今一歩だそうだが、もう地球上の「風が吹けば桶屋が儲かる」的なデータ解析も時間の問題であろう。

 

出展:IT幸福論

 

IT幸福論

IT幸福論

 

 

世界ふしぎ発見(か?)!

 究極、このビックデータ、スマートデバイスクラウドへの進化の流れから、世の中の不思議とされていることのいくつかが明らかになる時代になってくるだろう。

 もっとも明らかになる確率が高そうなのがシンクロニシティやフロー理論等の「偶然はない」、「または偶然は必然である」といった思想。フロー理論については、前回の内容でも少し取り上げたが、90年台にチクセントミハイ氏が膨大な実験をしている。この時に情報収集に使われたメディアはなんと「ポケベル」と紙の記録であったそうだが、今のIT環境で同等の検証を行えば、もっと広範囲で安く。楽に、早く、そして正確にデータ収集から分析までが実施できることは間違いない。

 インターネットが普及するずっと前にARPANETが立ち上がってきていた時間軸から見てアメリカ政府などは充分にこれを立証できる技術はあるはずだ。これまで実在は多くの人が感じているが客観的に証明することができなかった概念が近い将来明らかにされるに違いないと確信している。

 

 こんな中2013年はソ連への隕石、そしてその迎撃?、CIA要員の亡命、国内でも秘密保護法の施行などの国内外の出来事があった。ひとつひとつ聞けばただの「話題」だが、ひとつ、ひとつをつなげて意味づけてみると邪推もしてみたくなる。

 

 いずれにしてももはや世界は分析しつくせそうなところまで来ている。そして全世界の人々の情報を統合する巨大なITプラットフォームが出現するのだ

 

P.S. 

 余談的には、テレビ朝日ビートたけしの「超常現象マル秘Xファイル」という年末TV番組で収録カメラがたくさんの未確認飛行物体を捕らえていた映像が印象的だったなぁ。。。まぁ何があってもおかしくない時代ですかね。

 

・・・信じるか信じないかはあなた次第です。

 

By Teacher?

f:id:socialinnovators:20131111153327p:plain