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一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

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我々は社内SEを目指すべきか

こんにちは。絶賛開発業務中のKです。先日の先輩の懊悩に触発されたこともあり、遅ればせながら「俺がこの先生きのこるには」的なことを考える今日この頃です。これまでは楽しさ優先で仕事を選んできたのですが、そろそろちゃんとキャリアプランを考えた方が良いのかなー、みたいな。

SIerは消滅するという風潮

現在私はいわゆるSIerにいるのですが、そもそもこの業態自体に先がないんじゃないの、という語りは結構以前からされています。

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↑意味深なサジェスト。

「クラウド!」「SaaS!」「アジャイル!」「クイックリリース!」「リーンスタートアップ!」…なんかもう世間でバズってる言葉のことごとくがSIビジネスと壊滅的に相性が悪いように見えることもあり、SIerは早晩死ぬ、みたいな見解・不安はわりと広く共感されているのではないでしょうか。私も書いていてだんだん怖くなってきました。早く次の道を見つけるべきなのか。

 ひとつのゴールとしての社内SE

 そんな私たちSIerっ子の前で燦然と輝くポジションのひとつが社内SEでしょう。クラウドがもたらすと言われる”軽い”開発、ひいてはシステムの内製化。企業がSIerに頼らず自社システムの構築を本気で考えたときに求めるのは、自社の業務を深く理解し自らの手でシステムを作り上げることのできる実行力のある人材です。

 

そうした求人傾向もあって、力を存分にふるいたいと考えている意識高い系のエンジニアも社内SEというポジションに惹きつけられているようです。私がメンターにしているエンジニアの人も、最近SIベンダから金融系企業の情シス部門に転職して、自由な裁量のもと企業活動に真にコミットしてシステム構築することの素晴らしさ、みたいなことを熱く語っていました。ふーん、確かに次の方向性としてアリな気がしますね?

クラウドSIerの中の人の証言

そういえば、「アメリカにSIerは存在しない」という話もありますよね。これまた最近、AWS専業のSIベンダの中の人とお話しする機会があって聞いたのですが、曰く

 

「アメリカ進出を考えてマーケット調査したら、確かに内製化はすごく進んでる。クラウドが後押ししてる部分もある。でもその反面、クラウドが複雑になりすぎて情シス部門では対処できなくて困ってるケースも超多い」

 

とのこと。一口にクラウドといっても各レイヤにさまざまなサービスが乱立しているのが現状で、適切なサービスを選択し統合しチューニングできる人材がそう簡単に見つかるわけもない、という当たり前の話のようです。AWSひとつとっても30を超えるサービスがラインナップされているわけで。

ということで、まだまだ内製化できるだけの体力がなかったり、内製してはみたものの、本当にこの構成でクラウドメリットを生かせているのか不安だ、みたいな企業の事情はあるようです。そして日本でも同じことが起きるでしょう。

前述のような尖った独自性を持つSIerは、中小企業をターゲットにしたり既存クラウドシステムに対するレビューやアドバイザーみたいなビジネスモデルでこの先も食っていける、というかもっと事業拡大していけると考えているとのことでした。

 

ふーん、独自性を持つことでSIビジネスは死なない!と。いろんな業種の顧客相手に仕事したいと思っている私なんかは、こちらの道を採るべきなのでしょうか。「クラウド」が独自性になり得るか、というとなんか違くねと思いますが。

 結論--は先延ばしでw でもサービス指向ではありたい

まだ結論は出ないです…。所属する会社はクラウドビジネスもだんだん形にできてきているし、そこまで悲観的になる必要はないかなーと思いました。ただ、前述したように、クラウドに強くなることが独自性につながるかというと違うと思っています。

 

 そこはやっぱりサービス指向的な感覚を持っていたいなと。いや、 SOAみたいなかっちりした話ではなくて、クラウドでもなんでも、それは良くできた道具なのであって、それらを組み合わせて何を表現するかが一番大事、クラウドを統合してどういうサービスを実現するかっていうことをいつでも強く意識しよう、程度の話です。

 

もともと、「PaaS上でのWebアプリ開発のスピード感すげー」→「いろんなSaaSAPI使ってマッシュアップするのおもしれー」→「このデリバリスピードと”組み合わせの妙”で勝負できるクラウドビジネスっていけるやん!」みたいな思いを持っていたはずなので、改めてそこを私の中での独自性の出しどころと設定して、今しばらくSIerの領域で頑張ってみようと思う次第です。

 

クラウドビジネスは”組み合わせの妙”…あっちょっとキュレーションと繋がった!?

 

ていうかちょっと長すぎましたね。すみません。