social innovators

一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

一般市民が感じている社会変化を読みとりたい人向けキュレーション サイト

「自分の世界を作り出す」ためのコロンブス的方法論序説

コロンブスの卵

 コロンブスの卵についての逸話は、多くの人がご存知だと思う。誰でも出来る事でも、最初に実行するのは至難であり、柔軟な発想力が必要であるという例えだ。

 

「新大陸発見」を祝う凱旋式典で「誰でも西へ行けば陸地にぶつかる。造作も無いことだ」などとコロンブスの成功を妬む人々に対し、コロンブスは「誰かこの卵を机に立ててみて下さい」と言い、誰も出来なかった後でコロンブスは軽く卵の先を割ってから机に立てた。「そんな方法なら誰でも出来る」と言う人々に対し、コロンブスは「人のした後では造作もないことだ」と返した。これが「コロンブスの卵」の逸話であり、「誰でも出来る事でも、最初に実行するのは至難であり、柔軟な発想力が必要」「逆転の発想」という意の故事で今日使われている。

 出展:クリストファー・コロンブス - Wikipedia

 

流される習慣

 「思考は現実化する」するという有名な自己啓発書、成功哲学の本を書いたナポレオン・ヒル博士の「悪魔を出し抜け」という最近日本語訳された著作がある。70年も前に書かれた本だが、宗教上の理由や、教育批判等、内容が過激だったこと等の諸事情でこれまで出版されてこなかった。

 ヒル博士が著作の中で悪魔と定義している「もう一人の自分?」との対話から、成功のための法則を引き出すという内容になっている。成功の法則の多くは、先の「考は現実化する」と重複する内容も多いが、その中で「流される習慣」ということが人間をダメにするということが書いてある。

 どれだけ多くの人がこれまで感情の流されるままに、自分を突き動かしてきたのだろう。またどれだけ多くの人が、自らの意志に従って、一つ一つの決断や行動をしてきたのだろう。その内容の多くは、親に言われた、上司に言われた、常識はこうだ、こうでなければならないなどの多くの制約の中で生まれた怖れの感情がその行動の原因になっていることが多いのではないか。

 

自分のことは自分で決められる

 世の中にはこれはポジティブだとか、ネガティブだとかいう絶対値はない。そこにあるのはいつも何らかの事象だけである。それに意味づけをしているのはすべてはそれをどう受け取ったかという自分自身の思考や意味づけだ。有名なピークパフォーマーのアンソニーロビンズは、「ある状況に対しての解釈はいつも自分で決められる」というような内容のことを著作の中で書いていたが、感情の流されるまま、誰かに指示されるままに情報を受け取り行動していたのでは、いつまでたっても自分の頭で考えていることにはならない。もっというと、この「流される習慣」の罠に気が付かない限り、自分の望む人生はいつまでたっても出現しないということだ。

 

自分の解釈が、自分の世界を作り出す

 「自分には一瞬一瞬を状況を選択する力がある」ということを意識して生きている人は、果たしてどの程度いるのか。世の中にはポジティブもネガティブもない、そこには事象があるだけだ。物事の捉え方、解釈はいつでも自分自身で決められる。世界は自分の気持ち一つでいつだって変わるのだ。

 コロンブスの卵並みの発想の切り替えができれば、どんな状況も学びに変えることができる。その状況をどう解釈するか、言い換えれば、その状況の何にフォーカスをあてどのような解釈をおこない、どういうリアクションをしていくのか。ポジティブにあたるにしても、ネガティブにあたるにしても、自分の世界を作り出すのは、あなたの考え方だけなのだから。

 

 今日はちょっと哲学的に考えてみました。もう少していねいな解説が必要と思いつつ、時間とページの都合で大分駆け足になってしまいましたが、主旨は伝わりましたでしたでしょうか。。。

 

f:id:socialinnovators:20131111153327p:plain

 

By Teacher?